ブランド化プロジェクト

NURTUTE

ブランド化への想い

昔から山で採ってきた自然薯を食べることが身近にあり、土岐の自然薯の美味しさを感じていました。自ら自然薯栽培に取り組み、どこを目指して行くかと考えた時に、土岐と言えば自然薯だと言ってもらうためには、どこかから持って来た種芋から栽培した自然薯ではなく、"土岐の自然薯"が必要だと思いました。
地域の人たちが山で採ってきて食べているものだからこそ、この地域を代表する食べ物になるんじゃないかと思います。

どんな特徴があるの?

土岐の自然薯は土の香りに特徴があると思います。自然薯は育つ土壌の臭いを良く吸収する性質があり、それがその産地の特徴として表れます。ここ土岐市は美濃焼の産地として知られていますが、土の質が陶器に表れるのと同じように、この地域の自然薯にも土の良い香りとして表れているのだと思います。

この濃南地区は、かつて愛知県から信州方面まで塩を運ぶための中馬街道が通っています。ちょうど中間地点にあたるこの地域で、馬を引いていた旅人が長旅の疲れを癒し精をつけるために自然薯とろろが食べられていたのではないかと想像できます。

LOCAL

どこの産地でもヤマノイモ科ヤマノイモ種という種類は一緒です。天然のものでも育った土壌によって味や粘りがよかったり悪かったりすることはよくあり、小川屋で栽培された自然薯も食べてもらうと天然のものより美味しいと言ってもらえることもあります。
そうした質の違い以外で違いがあるとすると、土の香りに表れると思います。

山に自生している在来種の特徴を活かしつつ美味しい自然薯として栽培するには、まず美味しい在来種を選別しないといけません。山で採ってきて食べてみて、本当に美味しい芋を見つけることから始まります。
その芋を種芋にするのですが、栽培の過程でウィルスが入ってしまうと、どんどん芋が小さくなっていってしまうので継続して栽培することができなくなってしまいます。そのため、ウィルスフリーの種芋として発芽させる必要があり、そうした工程を繰り返すことで初めて安定した栽培ができるようになります。

今は採って来た在来種を種芋にして色々試している段階なので、これから一つずつ課題をクリアしてブランド化を目指していきたいと思います。

BRAND

在来種を栽培してブランド化するための取組みをご紹介します。